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ステント医療機器製品の研究開発・製造検査装置

- 活用事例(TAVI)
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活用事例(TAVI)

活用事例(TAVI)

TAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)は、カテーテルを用いて人工の大動脈弁を植え込む治療法です。
これは主に重症大動脈弁狭窄症に対する治療として行われます。 SENSOFAR MEDICALでは、Q-vix/Q-vix Pivot(大口径ステント研究開発・製造検査装置)をグローバルで展開しており、日本では弊社が販売・サービスを実施しています。


TAVIの特徴

●低侵襲(身体への負担が少ない)

TAVIは従来の開胸手術(外科的大動脈弁置換術:SAVR)と異なり、胸を大きく切開せずに治療が可能です。
そのため、高齢者や外科手術のリスクが高い患者に適応されることが多いです。

●カテーテルを使った治療

一般的に足の付け根の血管(大腿動脈)や鎖骨の下の動脈(鎖骨下動脈)などからカテーテルを挿入し、人工弁を患部まで運びます。
その後、バルーン拡張型または自己拡張型の人工弁を留置します。

TAVIの適応

  • ・重症大動脈弁狭窄症であり、外科手術のリスクが高い患者
  • ・高齢者や合併症が多い患者
  • ・開胸手術が困難な患者など

TAVIのメリット

  • ・開胸手術と比べて回復が早い
  • ・入院期間が短い(約1週間程度)
  • ・全身麻酔が不要な場合もあり、高齢者にも適応しやすい

TAVIの課題

TAVIは重症大動脈弁狭窄症の患者に対して、より低侵襲で有効な治療法として広く行われています。特に高齢者や手術のリスクが高い患者にとっては、大きなメリットがある治療法です。

一方で、以下の課題が報告されています。

  • ・長期データが限られていることから、人工弁の耐久性の課題
  • ・心臓の伝導障害(ペースメーカーの留置が必要になる頻度は4-30%)の合併症の可能性
  • ・血管の損傷や血栓による脳梗塞のリスクの可能性

これらの情報は、TAVIに関連するデメリットやリスクを理解する上で重要です。治療の選択に際しては、患者個々の状態やリスクを考慮し、医療チームと十分に相談することが推奨されます。
現在、日本やアジアで大動脈や心臓弁の低侵襲治療の拡大に伴い、アジア人患者の大動脈や心臓弁にフィットする製品が望まれます。
このためには、新たな製品の研究開発やデジタルでの製造バリデーションにより、製品規格のバラツキを国内外で最小限にすることも重要になってくると思われます。


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